織りネームの洗濯やアイロン掛けへの注意点

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織りネームメンテナンス

染色の構造説明

■ポリエステル糸の染色構造

ポリエステルは、疎水性(水に馴染みにくい)繊維の代表です。水分率は0.4%で、ナイロンの1/10以下、綿と比較すると1/20以下です。このため普通の染料では染まりませんので「分散染料」という、特殊な染料を使用します。
この染料は、非常に細かい微粒子で水に溶けないため、「分散剤」という「界面活性剤」によって水の中に溶かし(まんべんなく分散させ)、高い温度(120~130℃)と圧力でポリエステル繊維の分子同士の結合をゆるめて隙間を作り、その中へこの染料をに押し込むようにして染色します。
そして、最終的には生地表面付着している余分な染料を除去(ソーピングといいます)して、色泣きや色落ちが発生しないようにしているのですが、このソーピングが不十分な場合、ドライクリーニングで溶剤を汚染したり、色泣きや移染を起こしたりすることがあります。
また、ポリエステルは、溶かした原料を糸にするので表面が平滑で光を反射しやすいため、また通常の繊維のように染料溶液が容易に浸透しないので、鮮明な色や濃い色に染色することがひじょうに難しい素材です。特に深く美しい黒を表現することが難しく、濃色を表現するためには大量の染料を必要とします。特に「新合繊」のようなポリエステル繊維の極細化に伴って、同じ太さの糸なら繊維の表面積が格段に大きくなっているので、さらに大量の染料が必要となり、これらが前述のソーピング不足やサーモマイグレーション(熱によって染料が移動する事。この場合、熱セットされるときに繊維内部に入り込んだ染料が、熱によって再び繊維表面に移動し、余剰染料の状態となる事)で繊維表面に浮き上がり、様々なトラブルを引き起こしています。(資料参照)

■織りネームのアイロン掛け等の注意点

上記の説明通り、アイロンの熱などによりポリエステル糸に付着した染色が、ソーピング不足やサーモマイグレーション現象により色落ちを起こす場合が御座います。織りネームにアイロン等を掛ける場合は、上記の説明文を参考にして、染色する際に必要な120度以下でアイロンを掛ける必要があります。
また、アイロンを掛ける際は、織りネームに直接ドライアイロンを掛けるのでは無く、当て布を上に敷いた上でドライアイロンを規定温度で10秒前後掛けて下さい。
また、濡れている状態で尚且つ洗剤等が生地に付着した状態でアイロンを掛けると化学反応を起こし、汚染する場合が御座いますのでご注意下さい。


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